信濃毎日新聞 (12月、1月)
毎月第1土曜日の信濃毎日新聞に掲載される、「思索のノート 沈黙の言葉に出会う」というコーナーに、写真を掲載していただいております。本文は政治学者、中島岳志さんによるエッセイです。ご覧いただけましたら幸いです。
写真は12月と2020年1月の連載に使用したものです。
一枚目は三浦半島の久留和漁港。錆びて、破断したレールがコンクリート製の浮島へと伸びている風景に出会いました。なにかの遺構かと思ってシャッターを切ったのですが、のちに調べたところ、養殖用の生簀であることがわかりました。
二枚目は、松代にメルクマールのように聳えて立つ皆神山です。この山や舞鶴山、象山には太平洋戦争末期に天皇在所や大本営、三種の神器を収める賢所(これは舞鶴山の向かいに位置する弘法山ですが)が、多くの人命を徒費して建設されていました。新年最初の連載でしたので、富士山ではなくこの山の姿を載せたかったのです。